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こんにちは。
このページではバクマンという漫画を、漫画を描く人目線でまとめています。
僕が第100回手塚賞(2020年9月末締切)に向けて漫画を描く時に参考にしたのですが、漫画を描くのってそんなに難しく考えなくて良いのかもしれません。
ですが当時、漫画を描く才能が無い僕にとってはこの作業が必要だと思ったのです。
以下は、手塚賞に向けて漫画を描いてる合間にまとめた記事になります。そのまま載せておきますね。
バクマンの主軸
バクマンの中身
- 漫画家を目指す若者の奮闘
- 恋愛
- 競い合う仲間とのやり取り
- 漫画業界裏話
バクマンの主軸は漫画家を目指す少年のサクセスストーリーですが、上記の合わせて4本の柱があります。
バクマン全20巻をしっかり読み込んだら丸3日かかってしまいましたが、漫画を描く人の役に立つ部分だけに絞って読めば時短ができるはずです。
以下のまとめを目次として必要な個所を単行本で合わせて確認していただくと、バクマンを参考書として効率的に活用できると思います。
絵に関して言うと、紙単行本の表紙カバーを外すと出てくるカラーを塗る前の線画も勉強になります。
補足:ちなみに第100回手塚賞の結果が出た後に、週刊少年ジャンプ編集部から 【描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方】という本が発売されました。
その本では、ノウハウ重視に偏ると、そう描かなければならいと考え手が止まってしまう。ノウハウやテクニックを覚えるより先に、描きたいものを描く心を育てて欲しいといった内容が書かれています。
このページの内容はノウハウに偏っているので、そちらも合わせて読んでみて頂けるとより効果的だと思います。
では、参ります!
■ バクマンを漫画を描く人目線でまとめてみた
バクマン第1巻
- 梶原一騎先生原作
『男の条件』漫画家の五大条件P.161
- 川口たろう流
漫画家三大条件P.162
- 引き込まれる設定
【Wアースふたつの地球】P.182
- 一見バカげている設定を作り込むことができる才能P.183
- 睡眠時間4時間P.196
バクマン第2巻
- 世界観をしっかり作ってその世界観が好きな人を引き込む【SF】P.16
- 漫画は小説ではないので、ナレーションを少なくし説明口調をやめ、絵とキャラを通して話を進めるP.16
- 絵をデフォルメして自分の漫画の絵に昇華させるP.17
- 人物と背景の線に差をつけるP.17
- 成功する漫画家には2タイプあるP.19
- 亜城木夢叶が手塚賞に出した作品P.49
原案50本→面白い1本選定→ネーム
原案50本にかかった時間:4日間
ネーム:2日間
原稿:18日間
- 賞レースの審査のされかたP.82
漫画家審査員はジャンプっぽくない作品に良い評価をする傾向がある
編集部審査員はジャンプっぽい作品に良い評価をする傾向がある
- 主人公についてP.83
普通の人か?
特殊能力を持った人か?
ジャンプらしい主人公とは?
- 向き不向き、自分の売りについてP.106
- 半数以上の読者には面白くないと思われても確実に2割の読者には面白いと思われる作品についてP.108
- 打ち合わせP.137
45ページ1コマ1コマ全て見ていく
服部哲編集
バクマン第3巻
- ヒットしたバトル漫画10作の良いと思うシーンを最低100ページずつ模写P.11
真城
- 多くの人が王道漫画を描いてくる理由と、王道じゃない漫画が描けるということは?P.27
- ダメなネームについてP.47
目新しさが無い
ヒット作の良いとこ取り
- 王道のファンタジーバトル漫画に必要な事P.48
自然に入り込める世界観
共感できる戦う理由
迫力と見やすい戦闘シーン
主人公以上に魅力がある敵キャラ
可愛いヒロイン
少量の笑い
泣けるシーン
- 泣かせようとすると逆にシラケるP.49
- 好きなキャラは勝手に動くP.49
- 計算しているのを計算していないように見せて描くP.54
- 編集者が言ったことを越えてくる人が大成するP.76
- 教科書通りの作品になってしまってはダメP.87
- 最後に必要になってくるのはしつこく描き続ける根性と体力P.166
バクマン第4巻
- おもしろいストーリー漫画例P.103
〇〇するだけの話を膨らませて読ませる作品に
蒼樹紅
- PTAを敵に回すくらいの方が面白い漫画P.106
福田真太
- 連載1話目から上手なだけじゃなく個性があってその先生だけの絵だったP.117
真城
- 主人公を少年誌らしくP.118
- カバーを外した表紙の絵は色を塗る前の線画です。作成途中の状態を使用してみるのもこの漫画ならではかと思います。
小畑健先生
バクマン第5巻
- やるからには絶対人気が出ると思ってやるP.34
港浦編集
- 作者が面白いと思って作らないと作品は絶対に面白くならないP.34
港浦編集
- 可能性は0じゃないと考えるより可能性は無限にあると考える
鳥嶋取締役P.62
- 実現したらいいと考えているのではなく行動し実現させる
鳥嶋取締役P.62
- セリフにセンスP.161
ラッコ11号
- 訳が分からないけど何故か笑えるP.161
ラッコ11号
- 場面に合った雰囲気の絵、コマ割り、最高の構図、できる限りの工夫をP.171
真城
バクマン第6巻
- ファンレターやネット上の読者の意見や感想の取り入れ方に関してP.176
おもしろい“少年漫画”を作る
港浦編集
バクマン第7巻
P93に新妻エイジが新人賞の審査員をした時の選考用紙が載っています。
審査項目は以下のそれぞれを各5段階評価
- 画力
- 構成力
- ストーリー
- 演出力
- キャラクター
- オリジナリティー
- 評点
なので、このそれぞれで点数を上げる意識持つと良さそうです。
あとはこの用紙が今も漫画家の先生に渡される用紙と同じだと仮定すると、タイトルと作者名と年齢も漫画家の先生に伝わる情報としてあるようです。
バクマン第8巻
- ギャグマンガに必要なのはギャグのセンスと量P.30
1ページに3個
港浦編集
- ギャグマンガの作り方例P.30
思いつくギャグをどんどん入れていって最後に省く
港浦編集
- キャラクターデザインについてP.32
“それ”だけで特徴的なキャラクターになる
真城
- お風呂に入るシーンと表現方法指導P.141
福田真太
- クラスにとても絵が上手な人がいて、キャラを描く時目や鼻のバランスをとるために顔に十字の線を入れていました。僕もその日から真似をして顔に十字を描くようになりました。
小畑健先生
バクマン第9巻
- 少年漫画っぽい表現、言い回しP.13
岩瀬愛子に対し服部編集
- 学生当時高価で買えなかった憧れのスクリーントーン。『漫画家は61番をよく使うらしい』ということを知り、次の日には61番トーンを買いに走ってました。
小畑健先生
バクマン第10巻
- シリアスな笑いをP.54
服部哲編集
- 思い上がりと挑戦は若者の特権P.85
服部雄二郎編集
- 一件バカなことを真剣にやればやるほど笑えるP.90
高木
- PCPが生み出されるまでの過程
- 皆がワクワクして読んでくれる漫画ができたP.107
完全犯罪クラブ
真城
- ヒロインとしての可愛らしさP.117
- 細心の注意は払うべきだがこのくらいは問題ないP.139
PCPの内容について
佐々木編集長
- 子供の頃秘密基地作ったの思い出しましたP.140
大西編集
- 漫画としての表現力P.179
遠近感
描き文字
台詞
服部哲編集
- 余計な部分は思い切って省くP.180
+NATURAL
原作あり作品の作画
新妻エイジの仕事
- 間のコマについてP.181
新妻エイジの仕事
バクマン第11巻
- 作品タイトルについてP.17
- 主人公らしい名前についてP.18
- 主人公のキャラデザについてP.20
服部真城高木
PCPの打ち合わせ
- 作品タイトル決定P.44
- 漫画で描く絵についてP.109
PCPでの試行錯誤
真城
- 行き詰った時は現場取材をしてみるP.177
PCPでの試行錯誤
高木
バクマン第12巻
- 魅力的な敵キャラについてP.16
高木
- アシスタント白鳥君の初ネームの添削◎P.66
簡単な設定で話を作る〇
良いアイディア例
主人公について×改善案
高木
- アシスタント森屋さんのネームの添削×P.85
服部哲編集による
- アシスタント白鳥君のネームの添削◎P.86
服部哲編集による
- 作画の時短戦略についてP.172
真城白鳥君の真似
バクマン第13巻
- 読み切りのテーマ探しについてP.16
真城2本目
人気作家恋愛読切祭
- 恋太(高木)のネームの添削P.60
ダメな部分
犬は犬らしく
服部哲編集
- 真城読み切りのネームの添削P.62
服部哲編集
- 真城読み切りネームの解決方法P.117
高木
- 恋愛ものの主人公の共感され方P.132
見方で感想が違ってくる
服部哲編集
- 原稿用紙描き方参考例P.184
内側の基準枠
その外側の仕上がり線(断ち切り線)
さらにその外側の外枠
七峰透
バクマン第14巻
- 原稿用紙描き方参考例P.12
内側の基準枠
その外側の仕上がり線(断ち切り線)
さらにその外側の外枠
七峰透
- シンジツの教室の評価P.31
- ワンアイディア設定とはP.90
七峰透
バクマン第15巻
- 少年漫画に必要な3要素P.56
小杉編集
熱血、泥臭さ、汗臭さ
バクマン第16巻
- 漫画を一つ終わらせる権限の答えP.36
新妻エイジ
- 連載漫画を急に盛り上げる案P.52
CROW修了阻止に向けて
- ペンを走らすP.95
- 原稿用紙描き方参考例P.96
内側の基準枠
その外側の仕上がり線(断ち切り線)
さらにその外側の外枠
ぱんちらファイト
- 若くない人の持ち込みが編集者にどう思われるかの心得P.156
- 良い持ち込み漫画の例P.157
設定
ジャンプのツボ
主人公について
戦う理由
売り
可愛いヒロイン
ぱんちらファイト
- 原稿用紙描き方参考例P.158
内側の基準枠
その外側の仕上がり線(断ち切り線)
さらにその外側の外枠
東美紀彦
- 若くない人の持ち込みが編集者にどう思われるかの心得P.162
- 輝いているワンアイディア例P.167
ぱんちらファイト
- 言いまわしのブラッシュアップ例P.171
服部哲編集
- 一見バカな事を超真剣にやる事P.174
ぱんちらファイト
高木
- 若くない人の持ち込みが編集者にどう思われるかの心得P.183
※年齢については、今は時代が変わって年齢の上限はぶっ壊れたかもしれません。
バクマン第17巻
- 若くない人の持ち込みがどう思われるかの心得P.9
- キャラの表情P.132
人生経験から
東美紀彦
- 題材についてP.144
少年誌を買う読者が求めているモノ
小杉編集
- 少年誌に一番大切だと思う部分P.146
キャラクターの心
小杉編集
- 読み切り案P.170
新妻エイジ
ダークヒーロー新作
人間ドラマ、哀愁
- 読み切り案P.172
亜城木夢叶
ダークヒーロー新作
- 少年誌読者が求めているモノP.183
正義、友情、
優しくて気持ちの良い読後感
真城
バクマン第18巻
- 読み切り案P.8
亜城木夢叶
ダークヒーロー新作
- 原稿作画で必要なモノP.13
真城
絵のデフォルメ
動きのわかり易さ
スピード感
見せ場での見開き
コマ割りでのメリハリ
- デフォルメとは?P.104
死にそうな真城
- 王道バトルには敵キャラが重要P.113
服部編集
ゾンビ・ガンを見て
- 敵キャラは主人公と同等かそれ以上にカッコよくP.124
高木
ゾンビ・ガンを見て
- 一字一句無駄なものは書かないP.149
高木
リバーシ
- 余計なものは一切入れないP.149
高木
リバーシ
- 徹夜のし過ぎなのでしょうか?目を見開いたまま眠れるようになりました。
小畑健先生
バクマン第19巻
- うぬぼれ、努力、運P.45
- 与えられた時間内でどこまで良いモノにできるかP.47
高木
- 一番大切なのは努力P.47
高木
- 体力、精神力、根性P.48
- 表紙の下絵がカバーと違います。途中で変更することはよくあります。
小畑健先生
バクマン第20巻
- 『あなたが本当に勝ち取りたいならあのくらいの努力をして当然』P.84
ベテラン声優の郷田さん
亜豆の努力量に対して
- この漫画はフィクションですが現実もたくさん描かれています。
小畑健先生