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掲載雑誌:ビッグコミックオリジナル
漫画タイトル:セシルの女王
作者:こざき亜衣先生
出版社:小学館
連載:2021年 -
SAKURAさん
女性
セシルの女王
16世紀のイングランド、強大な力をもっていた英国王ヘンリー8世の宮廷に父に連れられて出仕した少年リチャード・セシルが出会ったのは、王子を求めて前王妃をむちゃくちゃな理由でバチカンを巻き込んで離婚した末に新しく迎えた王妃、アン・ブーリン。
周囲からは王を誘惑した悪女として遠巻きにされていたアンでしたが、そのまっすぐな瞳と気丈さに見せられたリチャードは、彼女と、彼女が生んだ王女エリザベスのために働こうと心に決めていました。
そして、いずれ彼は王女が”エリザベス一世”として即位してからも生涯をかけて仕えていくことになるのです。
時代背景とその風俗を丁寧に描いているところがとても好感が持てます。
NHKのドキュメンタリーで作者のこざき亜衣さんが、コミックス二巻のアン・ブーリンのドレスと髪飾りの真珠をパソコンのディスプレイで拡大したサイズで一粒一粒緻密に塗っている様子が放送されており、作者の並々ならぬ作品への想いが伝わってくる美しい絵に仕上がっています。
アン・ブーリンの人生から、エリザベス王女の生い立ち、その後の成長と最強の女王になるまでを傍に仕えた少年の目を通して描いている点です。
歴史上の人物を的確に配置しながらも、物語としての起伏があり、とても読みやすく、楽しめるところが凄いと思います。
歴史的事実としての流れは厳然としていますが、幼くして危機的状況に陥っていくエリザベス王女がいずれイングランド最強の女王になっていくプロセスが、作者のこざきさんの目を通してどう解釈され、どう描かれていくのかが楽しみです。
※作成中です※
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