連載:2009年9月-2021年4月
掲載雑誌:別冊少年マガジン
漫画タイトル:進撃の巨人
作者:諫山創先生
出版社:講談社
ぐんぐんぐるとサン
女性
進撃の巨人
Attack on Titan
ざっくりとあらすじを紹介すると、巨人から逃れるために人類は50mもの高さの壁を三重に築き、その中で暮らしてきました。
しかし、突如現れた超大型巨人によって外側の壁が破られ、人類は巨人の脅威に再び襲われることとなったのです。
主人公エレンは巨人への強い憎しみから、調査兵団への入団します。
巨人とは何か、この世界の仕組みとは、物語が進んでゆくにつれてこの世界の全貌が見えてくるといったお話です。
この漫画が何故面白いのか?それは私たちが生きるリアルな世界とフィクションの世界が混ざり合っている作品だからだと思います。進撃の巨人では夢、恐怖、戦いの描写が多く登場します。
私たちに夢があって、叶えるために学校へ通ったり、行動する。自分より強い力、死に対しての恐怖。戦争や、人が一人一人何かに挑戦したり、立ち向かっていく戦い。この共通点を進撃の巨人では巨人と戦うという要素で誇張して表現しています。
しかも、そこに打ち勝つことも敗れてしまうこともあることを、とてもわかりやすく表現していると思います。
結果、進撃の巨人の読者はそこに今の自分の姿を重ねて読むことで、登場人物一人一人に感情移入しやすく、漫画の話で巨人という現代にはあり得ない存在が出てくるのにも関わらず、この物語が突拍子もないフィクションだと思えないのが面白いのだと思います。
加えてこの漫画の魅力は登場人物の表情でしょう。漫画やアニメを普段から頻繁に拝見するのですが、進撃の巨人を初めて拝読した際の衝撃は忘れられません。
とにかくリアルで生々しい。私の中ではこの生々しさは革新的でした。
漫画はわかりやすくするために大きく誇張しますよね。進撃の巨人の登場人物の表情はとてもリアルで生々しい。
悲しい、怖い、嬉しい、困惑、別々な感情が混じり合った表情、この漫画の世界に現世の人間をぽんっと放り込んだらこのような顔をするだろうと安易に想像できるほどの生々しさです。
このリアルさが進撃の巨人の世界に深みを加えているのだと思います。
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