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掲載サイト:ビッグコミックスペリオール
漫画タイトル:血の轍
連載:2017年2月 ー
作者:押見修造先生
出版社:小学館
はるすけサン
男性
血の轍
血の轍は、中学生が主人公のマンガです。やや過保護に思える母親が、いとこを崖から突き落とすところを主人公が見てしまう、というところから物語はスタートします。
母親を守るために嘘をつくのか、正直に警察に言うのか、葛藤する中学生を描いたストーリーです。
血の轍の面白いところは、最初は主人公の母親がサイコパス的な存在なのですが、物語が進むにつれて主人公や他の登場人物も異質な存在であると感じるようになります。
主人公と母親、その他の登場人物、誰がおかしいのかわからなくなるくらい物語に引き込まれます。
また超能力や天才的な頭脳などの設定は全くなく、比較的どこにでもいるような人物たちが物語を構成していることもマンガの世界に入り込んでしまう要因でもあります。
血の轍が革新的なところとして挙げられるのは、母親や主人公が救われないということです。
大抵の漫画では悪役は成敗されるし、主人公はヒーローになったりピンチから脱したりできます。
しかしこのマンガは、今のところ主人公も母親も救われない状況に陥っています。そこが魅力でもあるのですが、今後の展開が読めなくてハラハラしてしまいます。
血の轍の改善点と言ってしまうとおこがましいのですが、セリフがなく絵だけでマンガが構成されているページがあります。
そこには読者に登場人物の心情を考えさせることが狙いとしてあるのかもしれませんが、意図が読み取れなくなることがありました。
しかしその不気味さが作品の魅力にもなっています。
今後の展開がまったく読めないため、とても先が気になる作品です。
※作成中です※
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