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漫画タイトル:この音とまれ!
掲載雑誌:ジャンプスクエア
連載:2012年9月号~
作者:アミュー先生
出版社:集英社
Chyサン
女性
この音とまれ!
時瀬高校に通う倉田武蔵(くらたたけぞう)は先輩たちが卒業し、自身の所属する筝曲部(琴)に新入部員を集めるため、たった一人で勧誘活動を行っていました。
しかし筝曲部自体が生徒にあまり認知されていないということもあり、勧誘は難航してしまいます。
そんな中武蔵が部室に戻ると、そこには新入生である久遠愛(くどおちか)が。
チカは筝曲部に入部したいと申し出てきたのですが彼は生徒誰もが噂する不良で、中学の頃に仲間と共に琴の職人だった祖父を襲撃した過去がありました。
「そんな人間、筝曲部にふさわしくない」
そう思い、一旦は申し出を断った武蔵でしたがなんと時瀬高校筝曲部はチカの祖父が作ったということを知ります。
同時にくだんの事件の真相も知り、チカに対する見方やその心境に変化が生じてきます。
王道ジャンルのひとつである「部活物」ではあるのですが、「琴」という決してメジャーではない楽器を取り扱うところで、まずこの作品の特徴が明確に表れていて興味を掻き立てられます。
また、演奏シーンでは「音」という目には見えないものを可視化されているのですが、その表現が秀逸なのも参考にすべき点のひとつと言えるでしょう。
例えば曲中、部員全員で弾く場面ではその音の厚みを、ラストの弾き終わる場面ではその曲の清々しさなどを様々な手法で描かれています。
これは作者自身が作中で弾く曲の構想を、あらかじめしっかりと作り上げていたから出来ることだと思います。
その結果たくさんの読者を惹き付け、2度のアニメ化や舞台化、作中の曲を収録した楽曲集のリリースなど様々な展開に発展していきました。
この作品はなんといっても少年漫画における三大要素「努力・友情・勝利」が盛り込まれていますが、そこにプラスして「恋愛」という要素も入っています。
これは昨今、少年漫画が男性だけでなく女性の読者も増えてきたがゆえのものと言えるでしょう。
ただ、あくまでもジャンルとしては少年漫画なのでそれだけを全面に出すのではなく、琴と向き合う高校生たちの人間模様の一要素として丁度よい案配で盛り込まれておりそれが作品に深みを与えてくれています。
※作成中です※
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